皆さん、お疲れ様です。繁殖コーナー担当のタイユーです!
だんだん海の表層の水温が下がり深海から生きてあがってくる生体も増えてきました。
岸壁に流れてくる生き物の中にも深海生物が混じっていることもありますので、
釣りなどで行く予定のある方は、探してみると面白いかと思います。
さて、本日の主役はこちら!
こちらはオオコシオリエビのゾエア幼生です!(写真わかりづらく申し訳ございません<(_ _)>)
オオコシオリエビは水深70~400m程の泥地に生息しています。
名前に「エビ」とついていますがヤドカリの仲間で、常に尾を丸め込んでいる様子から
コシオリエビという名がついたと言われています。
一部地域では食用として流通しておりそこまで高価な金額でもないため、
お手軽に深海エビを堪能したいという方にはおすすめです。
また観賞用としても人気があり非常に頑丈で飼育しやすいため、水族館だけではなく
一般家庭でも飼っている方がいるほど人気です。
そんなオオコシオリエビですが、繁殖研究に関する情報がほとんどありません。
以前弊社と北里大学さんで共同研究を行いましたが、幼生の飼育自体が難しく成体にできなかった思い出があります。
深海生物のほとんどに当てはまりますが、安定して深海生物を飼育できる技術や知見が広まったのが
最近のことであまり進んでいない現状です。
もし一般家庭で飼育しているとき運よく孵化した幼生を大きくした方がいらっしゃいましたら、
ぜひご連絡いただけるとありがたいのでよろしくお願いいたします<(_ _)>