繫殖コーナー #60 アメリカカブトガニ編

繁殖コーナー 

皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです!

早速ですが本題に入りたいと思います。

 

 

こちらはアメリカカブトガニになります。

カブトガニは約2億年前からその形のまま現代まで繫栄している「生きている化石」の1種です。名にカニとついていますがクモに近い仲間です。

写真の個体はアメリカ産カブトガニになりますが日本近海にもおり、瀬戸内海一帯と北九州の一部に生息しています。

国内では6月中旬~9月まで干潟で生活する姿を目撃できますが、それ以外の約9ヶ月は沖合の少し深い砂地に潜り冬眠します。

このサイクルを繰り返し約15年経つと成体になり、7~8月の大潮の満潮時に産卵します。

食用としては国内で流通していませんが、タイなどの東南アジアの一部で食べられているそうです。

観賞用としては一定の人気があり、展示だけではなくタッチプールでも見かけることができます。

そんなアメリカカブトガニの繁殖ですが、昨年すさみ町立エビとカニの水族館さんにて成功しておりHPでも紹介されております。気になる方は下記リンク先にてよろしくお願いいたします。

アメリカカブトガニ当館初繁殖!! | すさみ町立エビとカニの水族館 (ebikani-aquarium.com)

弊社で管理しているカブトガニ達は雄雌でくっついたりと産卵前の行動はとっているものの産卵する様子はなく、環境改善を考慮しなければいけないと考えております。成熟までに15年かかることなど難題な部分は多いですができる限り挑戦したいと思います。