繫殖コーナー #77 ドチザメ編

繁殖コーナー 

皆さん、お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです。

今回はこちらの生体を題材にしたいと思います。

 

 

こちらはドチザメの幼魚になります。

ドチザメは青森県から九州南部の沿岸や藻場、砂泥域や汽水域にも生息するサメです。

幼魚は薄い灰色に黒い斑点がちらほらありますが、成長すると灰色が濃くなり縞模様が浮かび上がります。さらに成長が進むと縞模様も薄れほぼ灰色一色になります。

非常に環境変化に強く飼いやすいことから、水族館だけでなく一般家庭でもよく飼育されます。

また食用として一部流通している地域もあるそうで、刺身やフライなど様々な調理方法でいただけるとのことです。

そんなドチザメですが飼育下での繁殖例はいくつか報告させており、その中でも魚津水族館さんで起こった出来事が記事にもなっておりましたのでリンクを貼らせて頂きます。

富山県 ドチザメで世界初の単為生殖? 魚津水族館|北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ (hokurikushinkansen-navi.jp)

記事の内容を簡潔にすると、メスしかいない水槽で赤ちゃんが生まれたということです。他のサメ類では報告があったもののドチザメは世界初であったことから話題となりました。

写真の個体はまだ幼く成熟までに6~7年かかるとドチザメは言われていますので、長期飼育も視野に入れ成長過程も含め見守っていきたいと思います。