キセジョのこぼればなしー生体防御・ワクチン編Vol.2-

キセジョのこぼればなし, ブルーコーナーマガジン 

生体防御・ワクチン編Vol.2

 

先週、生体防御には大きく分けて2つあることをお伝えさせて頂きましたが、
本日はそのうちの1つ自然免疫についてです。

自然免疫の大きな働きは2つ

 

 

①体内に侵入してきたどんな病原体に対しても攻撃する。
これは自然免疫が病原体に対する特異性が低い為、体内に侵入してきた病原体に素早く反応し、
1つの防御因子が複数の敵に対応できます。

と、言われてはいますが、
近年の研究では、特異性が低いとされていた自然免疫にも
多少特異性があり、一部のタンパク質が病原体特有の分子を認識していることが分かりました。

例えばクルマエビの血液中に含まれる”とあるタンパク質”が、病原体を認識し排除する働きを促進させる
、、、なんて報告もあります。

 

 

②もう1つの免疫機能である適応免疫に「こんな病原体が侵入してきた!!」と連絡する。
適応免疫については次週となりますが、自然免疫のこの働きがあることで適応免疫が活性化されます。

 

このように、自然免疫は生体防御の最前線に位置し、私たちの体を守っているのです!!

ここまで聞くと、
「自然免疫が素早く病原体に対応しているなら、適応免疫いらないんじゃない?」
と思うかもしれませんが、そんなことはございません!!

その理由は次週、こうご期待です、、、