キセジョのこぼればなしVol.35

キセジョのこぼればなし, ブルーコーナーマガジン 

解剖と聞くと、少し残酷なイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。
私も幼いころはそう思っていました。
でも実際に行ってみると新しい発見が多くあり、
今では積極的に行ってしまいます。

 

 

これを言うと、周りの人に距離を取られてしまうのですが、、、
実は、解剖が好きなのですね

 

先日トラザメを解剖しました。
ちゃんと餌を食べて消化しているのか、寄生虫は付いていないか、
調べてみることにしました。

 

 

解剖していて思ったことといえば、

①思っていた以上に皮が固い
②やはり肝臓が大きい
③心臓は他の臓器とは別の空洞?にある
④生殖器の構造が複雑

1番興味を持ったことは、”④生殖器の構造が複雑”だったことです。


トラザメの場合(同じ生殖法をとるサメは他にもいます) 、
卵巣:卵子を排卵

卵殻腺:卵子を殻で包む

産卵
という流れで産卵します。

大抵のお魚は、卵巣→産卵となります。
そう考えると、サメの生殖方法は殻を作るという工程が入りますね。
卵殻腺は卵子を包む殻を作る重要な器官であり、複雑な形をした殻を作ることができる、、、
実際見たことで、私にとってとても興味深い器官になりました。

 

(ハサミの先にあるものが、卵殻腺です。)

 

今回の解剖では寄生虫は確認できず、ちゃんと餌を食べて消化していることが確認できました。
なぜ死んでしまったかは解明できませんでしたが、生殖器の構造には興味津々でした。
死因が特定できるようになれれば良いのですが、、、