繫殖コーナー #48 シイラ編

繁殖コーナー 

お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです!

早速ですが本題にいきたいと思います。

 

 

こちらはシイラの幼魚になります。

シイラは世界中の温帯から熱帯にかけて広く分布している大型肉食魚です。

写真の個体は7cm程ですが、成魚になると体長2m,体重40㎏にもなります。

幼魚期は判別が難しいですが、前頭部が丸み帯びた四角のような形に変化する方が雄、そこまで変化しない方が雌という判断ができます。

成魚の体色が美しいことも有名で泳いでいる間は七色に輝いているようにきれいですが、捕獲し適切に処置しなければ数分で色褪せていくほど繊細です。

そのため新鮮なものは刺身や塩焼き、保存したい場合は味噌漬けなど昔から様々な方法で活用されています。

食用として流通しているものの上記に記した通り繊細な生き物のため、飼育,展示を行った記録のある水族館も少ないです。

そんなシイラですが昔から卵,幼魚の実験や研究は多く行われておりますが、現状積極的に繫殖させて増やしてはいないようです。

一部では漁で獲れ過ぎて逃がしてしまうほどいるということで、緊急性は低いことから積極的にできないことも考えられます。

私は食用として増やすことは想定しておりませんが、水族館で成魚の美しさや幼魚の可愛さが見れるようにしっかりとした飼育技術をまず獲得したいと思います。