お疲れ様です。繫殖コーナー担当のタイユーです。
今回はこちらをご紹介したいと思います。
こちらはイガグリガニの幼生です。
ちなみに親イガグリガニはこちらになります。
イガグリガニは水深200~400m付近に生息するヤドカリの仲間です。
腹部から足の先まで棘に覆われており、その棘の中にまで身が詰まっています。
この見た目から観賞用としての人気は非常に高いのですが食用としては微妙な立ち位置になります。その理由として味は美味しいものの棘が邪魔で食べる苦労が大きい点にあります。そのためごく一部の市場などで流通することもある種になります。
そんなイガグリガニですが研究例も少なく人工飼育で稚ガニまで育った記録もありません。
現在他の深海性甲殻類の幼生も管理していて思いましたが、生まれた時からすでに弱っている個体もあり非常に難しい種ではあるかと思います。
水質や水流など様々な原因はあるかと思いますが、できる限り記録をとっていければと思います。