キセジョのこぼればなしVol.23

キセジョのこぼればなし, ブルーコーナーマガジン 

ー寄生虫編ー

 

先週のブログにさらっと書いた、

『というのも、以前ホウキハタに付いていたイカリムシの仲間もこのようにお魚の体表の寄生し、形も細長かったので。』

みなさん、この寄生虫が気になっていませんでしたか?
なので、この寄生虫について書いていこうと思います!!

 

 

 

 

 

あれは2019年の春でした。
ストックしていたホウキハタになにやら黒い紐状のものが付いていました。

 

 

寄生虫であるのは一目瞭然ではあるのですが、どうやったら取れるのか。
試しに爪でコリコリし。取れません。
意を決して力いっぱい引っこ抜きました。ズボっと取れました。

ホウキハタに付いていた部分は綿毛のような形状をしており、
寄生されていた部分からは血がにじみ出ていました。
綿毛のような部分は、かなり深いところまで食い込んでいたようです。

 

あとで調べてみたところ、ハタ類などに寄生するカイアシ亜網ペンネラ科の一種ととても似ていました。
どうやらその種類は、頭部を宿主の表皮・真皮、その下の皮下組織にまで食い込ませるようで、
その周辺の組織は炎症を起こすようです。

自然治癒した報告や、同じ水槽で泳いでいる他のお魚への寄生は確認されなたっか報告もありますので、
無理に取らずそのまま様子を見ても良いかもしれません。
次見つけたら、経過観察してみたいですね。

 

 

ちなみに傷を負ったホウキハタですが、傷も綺麗に治り
無事お客様のもとへ旅立っていきました。